Coconut Oil and Alzheimer's disease

November 5, 2019

ココナッツオイルとアルツハイマー型認知症

ココナッツオイルがアルツハイマー型認知症に効果的であるという理由

 

1 糖質に代わるエネルギー源

糖質の代替エネルギー ココナッツオイル

 脳のエネルギー源は、ブドウ糖(グルコース)と脂肪を分解した脂肪酸で、ブドウ糖は脂肪酸よりも優位なので、ご飯やパン、麺類、砂糖等に含まれる糖質が優先的に代謝が進みます。

 脂肪酸とは、長鎖飽和脂肪酸、長鎖不飽和脂肪酸(オメガ3、オメガ6、オメガ9系オイル)、中鎖脂肪酸、短鎖脂肪酸となります。

 脂肪酸が分解されて利用されるには、絶食して体内に蓄積したブドウ糖エネルギーを枯渇させないといけません。

 ココナッツオイルの中鎖脂肪酸は、絶食しなくても、低糖食にするだけでケトン体に変わり、脳細胞のエネルギー源になり易くなります。ココナッツオイルが改善効果をもつ理由の一つは、脳の病気でグルコースの取り込み能力が悪くなると、ココナッツオイル由来のケトン体でエネルギー補給を行われ、脳細胞が活性化されます。

 
 
認知症患者の脳のブドウ糖取り込み能力は衰えている

 グルコース取り込み能力の劣化は、30、40代になった、アルツハイマー病発症の10年以上前から始まっています。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2604900/

神経細胞のグルコースの取り込み能力が落ちると、ニューロン(脳の神経細胞)も損傷し、死滅しまいます。アルツハイマー型認知症は「3型糖尿病」と呼ばれています。

 
 
脳のブドウ糖取り込み能力は加齢に依り、衰えます

 アルツハイマー病であるかどうかとは関係なく、65歳を超えると認知機能が正常であっても、脳の前頭皮質、頭頂皮質でのグルコース取り込み能力が衰えます。

 そして、40歳未満であっても、APOE4が陽性だったり、家族性アルツハイマー遺伝子因子を持つ人は、脳の局所的なグルコース取り込み能力が低下しているとの研究報告もある。 ※βアミロイドの蓄積によって、脳へのグルコース利用能力が低下する。

 
中鎖脂肪酸はブドウ糖の代替エネルギー

 自然環境にある植物油、牛、魚などの脂肪のほとんどが長鎖脂肪酸、他に牛乳やバターなどに中鎖脂肪酸は含むが、その含有量は非常に少ないです。

 通常は長鎖脂肪酸が体内を循環し、Lカルニチンに依り、ケトン体が作られ、クエン酸回路に取り込まれて、高エネルギーを産生します。

 糖質には依存性と中毒性が有り、過剰に糖質を摂取してしまいます。ブドウ糖には、食後高血糖とインスリン分泌後の低血糖の血糖値スパイクを起こして心身に不調をもたらしたり、細胞にダメージを与える酸化(サビ)でシワを作ったり、糖化(コゲ)のAGEs(最終糖化生成物)でシミ・クスミをもたらします。そして両者共に生活習慣病の発症リスクを上げ、骨粗しょう症、糖尿病、ガン、認知症等の発症など多くの健康問題につながっていきます。

 
ケトン体の押し込み効果で大量補充します

 グルコースはニューロンから「取り込まれる」効果なのに対して、ケトン体は細胞外から「押し込む」作用が有ります。

 その為、グルコース取り込み能力と関係なく、ケトン体の外部から強制的な補給が可能となる。血液中のグルコースをいくら増やしても、引っ張る能力がなければ、細胞にエネルギーは供給されません。

 そればかりでなく、インスリン抵抗性、欠乏などに依る血液中の余剰ブドウ糖は、あちこちの細胞にダメージを与えてしまいます。

 ですから、血中ケトン値が高ければ高い程、細胞への高エネルギー源の供給を強引に行い、高血糖による細胞障害を回避予防できます。

 この押し込み能力は血中ケトン値に比例することから、C10カプリン酸の血中ケトン値よりも3倍多いC8カプリル酸100%MCTオイルは、神経細胞にケトン体というエネルギー源を多く供給できます。

 

エネルギー産生工場のミトコンドリアの賦活作用(ミトコンドリアのエネルギー産生量を高める働き)

 認知症治療や改善目的の場合は、ケトン体の濃度を高く維持するだけでなく、瞬間的に血中ケトン値を上げて、神経細胞のミトコンドリアを賦活化(活性化)させることが大切です。

 

中鎖脂肪酸のケトン体の生成

 中鎖脂肪酸には共通して、抗酸化作用・抗炎症作用・抗微生物作用(抗ウイルス作用・抗細菌作用・抗真菌作用)とケトン体に変わる性質が有り、抗酸化作用・抗炎症作用・抗微生物作用(抗ウイルス作用・抗細菌作用・抗真菌作用)に関しては炭素数12個のラウリン酸で強く現れ、ケトン体の血中ケトン値に関しては炭素数8個のカプリル酸が顕著に強く現れます。

 又、中鎖脂肪酸の炭素数10個のカプリン酸と炭素数8個のカプリル酸は、摂取後30分程と大変速く、肝臓へ移動して体脂肪(中性脂肪)を燃やして高エネルギー源のケトン体に変える減量効果を発揮し、肝臓でケトン体を作り、血中ケトン値を高めます。

 炭素数12個のラウリン酸は、同じ中鎖脂肪酸でも代謝の仕方が異なり、体を一巡してから、摂取後の3時間後、肝臓で体脂肪(中性脂肪)を燃やして高エネルギー源のケトン体に変えて減量効果を生むだけでなく、肝臓と脳内の両方でケトン体を作ります。

 

 

2 ケトン体の抗酸化と神経保護効果

 中鎖脂肪酸は、直接細胞(ミトコンドリア)へのエネルギーになるわけではない。

細胞のエネルギーになるには最終的には、短鎖脂肪酸で構成されるケトン体(アセトン・アセト酢酸・βヒドロキシ酪酸(BHB))に分解されなければならない。

 ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は、長鎖脂肪酸と異なり、Lカルニチン無しで肝臓で代謝されてケトン体に変換されます。

 このケトン体は、高エネルギー発生源であるだけでなく、様々な健康効果をもたらします。

※他の植物油や肉魚等の脂質は、特定の条件が揃わないとエネルギー源にはならない。

 βヒドロキシ酪酸(BHB)は、重要なエネルギーであり、強力な抗酸化物質でもあり、脳神経細胞保護効果を持つ。βヒドロキシ酪酸は、アセト酢酸に変換され、エネルギー源となります。

 

 

3 ココナッツオイルのBDNF増加作用

 ココナッツオイルが分解されて生じるβヒドロキシ酪酸は、認知症患者に重要なBDNFを増加させる作用が有ります。

 動物モデルの研究では、運動と併用することで海馬のβヒドロキシ酪酸濃度を高め、BDNF発現を増加させることがわかっています。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4915811/elifesciences.org/articles/15092

 

 

4 ココナッツオイルのアミロイドβ蓄積緩和効果

 動物モデルの実験では、ココナッツオイルが分解さて生じるケトン体により、アミロイドの蓄積が緩和されることがわかっています。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25832906

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26923399

 

 

5 ココナッツオイルのミエリン鞘修復効果

 ニューロン、グリア細胞等、脳内の全ての細胞は燃料として、分子量の大きい脂肪酸は血液脳関門を通過できないので、直接利用することができません。又、脂肪が脳の構成材料であり非常に貴重な資源であるためでもあるようです。

 そして、ニューロンの軸索を保護しているミエリン鞘は、常に高品質の脂肪が供給されていなければならない。アルツハイマー病患者では、ミエリン鞘への脂質供給が減少していることが判明している。

 ケトジェニックダイエット(ケトン体食事療法)を行うと、肝臓で中鎖脂肪酸がケトン体に変わり、ミエリン鞘が利用可能となるります。

 更に、NADHも加えていくことで、脂質の損傷を減少させるかもしれない。

people.csail.mit.edu/seneff/alzheimers_statins.html

 

 

6 ココナッツオイルのその他のメリット

 ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は飽和脂肪酸なので、長鎖不飽和脂肪酸のように、賞味期限を長くする為に、製造方法に依り、トランス脂肪酸が生成されることは有りません。

 酸化した長鎖不飽和脂肪酸は摂取すると活性酸素を生じますが、ココナッツ由来のオイルでは飽和脂肪酸なので、化学的に安定し、酸化しないので、高温調理に安心して利用できます。

 

 オイルが酸化を始める温度が煙点になります。C8カプリル酸100%MCTオイルの煙点は摂氏160度、有機JASヴァージンココナッツオイル の煙点は摂氏242度なので高温調理に使用できます。又、長鎖脂肪酸の代謝経路とは異なるエネルギー代謝を行い、肝臓でケトン体を生成し、血液に乗って全身の筋肉細胞や神経細胞のミトコンドリアへ直接運ばれ、高エネルギー を産生します。

 単に速攻性だけでなく、その代謝経路が違うことが幸いして、過剰摂取すると、嘔吐や下痢を伴って対外へ排出する為に、体脂肪(中性脂肪)として蓄積されません。ですから、小匙1杯(5ml)から始め、体を慣らして、大匙1杯(15ml)、大匙2杯(30ml)と徐々に摂取量を増やして行きます。

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