Ketogenic Diet

June 24, 2018

 ケトジェニックダイエット(ケトン体食事法)

 

 日本では、現在主流の栄養学の「カロリー制限食」と、米国のアトキンスダイエットの流れの、糖尿病を患った江部康一医師が日本の臨床医を巻き込んでいる「糖質制限食」、意見が二分していますが、最近では、目に見える減量効果の有る「糖質制限食」の方が優位なようです。
 しかし、厳密にはもう一つ有り、「ケトジェニックダイエット」です。

 以下、詳しく説明します。
 ⑴「カロリー制限食=炭水化物6割+脂質2割+タンパク質2割」
 日本の多くの管理栄養士、医師が支持しています。
 この方法では、血液中にブドウ糖、インスリンが有るので、肝臓で、ケトン体は産生されません。


 ⑵「糖質制限食=高タンパク質+糖質制限」
 ご飯、パン、麺類などの糖質を主食と称して多く摂り入れてしまい、内臓器官・骨格・皮膚・髪・爪など体を作るタンパク質摂取量が少ないので、食事を糖質中心からタンパク質中心の「糖質制限食」を実践する人(セイゲニスト)が増えています。
 糖質制限食とMEC食事法は、高タンパク質+糖質制限食です。
 オメガ3系オイル、オメガ6系オイル、オメガ9系オイルの長鎖不飽和脂肪酸、動物の脂質の長鎖飽和脂肪酸は、糖質と一緒に過剰に摂ると体脂肪として蓄積します。
 肝臓で体脂肪を燃やしたり、摂取した長鎖脂肪酸(長鎖飽和脂肪酸と長鎖不飽和脂肪酸)をケトン体に変えるには、Lカルニチンが必要です。
 Lカルニチンが無いと、脳神経細胞のエネルギー源はブドウ糖、その他の細胞のエネルギー源は長鎖脂肪酸となり、脳の働きは一向に改善しません。

 

 欧米では、特にスウエーデンでは糖質制限は2008年に政府が、米国では2013年に米国糖尿病学会が認めています。

 癌の専門医である銀座東京クリニックの福田一典医師は、自著「ケトン体食事法」の中で、癌細胞を活性化させる赤肉(牛肉・豚肉・馬肉・羊肉)と乳製品(チーズを除く牛乳、バター)を避けて、それ以外の脂質(脂肪酸)、タンパク質を摂るよう、癌患者に勧めています。従って、MEC食事法(肉Meat・卵Egg・チーズCheese)には、そういうリスクを抱えています。

 ⑶中鎖脂肪酸は、Lカルニチン不要で、10%がケトン体を産生し、90%はケトン体代謝に使われます。
  これが、ケトジェニックダイエット(ケトン体食事法)です。
 「ケトジェニックダイエット=高脂質(45%〜75%)+適量のタンパク質(体重1kgに対し1.1g〜2.0g)+糖質制限(5〜10%)」
 私達のエネルギー源をブドウ糖(グルコース)からケトン体に変えることでエネルギー代謝を良くすることで体質を変えて、生活習慣病を意識的に予防し、同時に体を作る栄養素・タンパク質を意識的に多く摂取して、糖質摂取量を減らす食事法です。
 ケトジェニックダイエットを実践すると、ケトン体質になります。
 ヒトは50歳を境にして、エネルギー代謝は大きく変わります。
 50歳未満の人のエネルギー代謝は、糖質をエネルギー源とする解糖系(無酸素系)と脂肪酸をエネルギー源とするミトコンドリア系(有酸素系)の両方を働かせるハイブリッド型でエネルギーを産生できますが、50歳以降になると、脂肪酸をエネルギー源とするミトコンドリア系(有酸素系)しか働かないので、糖質摂取ではエネルギーを上手く産生することはできなくなり、体に不調を来します。

 参考:アトキンスダイエット=高脂肪+高タンパク質+糖質制限
 アトキンスは、米国人外科医。
 ケトン体に着目したが、過剰なタンパク質摂取量が問題であった。


 ⑷ケトン代謝
①体にエネルギーと持久力が満ち、6時間以上食事無しでも動き回れます。
②食事を必要とする意識が希薄になり、渇望、苦痛、執着心が無くなり、性格が穏やかになります。
③興奮を覚える高血糖症状、震え、脱力感などの低血糖症状が起きません。
④頭は冴えて、集中力が増し、心身共に疲れを感じない


<参考:ケトン体>
①ケトン体は、肝臓で、体脂肪を燃やしてケトン体に変え、中鎖脂肪酸の一部もケトン体に変わります。消化・吸収・代謝が速い優れた脂質で、未熟児や新生児、重病患者の栄養補給に使用されています。

②ケトン体はアセトン、アセト酢酸、βヒドロキシ酪酸で構成するミトコンドリアのエネルギー源(燃料)です。
 ケトン体は、水溶性の脂肪酸で、ブドウ糖(グルコース)の欠点を持たない、安全な物質で、腎臓・肝臓・血管・脳・心臓を守ります。
 ケトン体は、脳の血液脳関門をブドウ糖と同様通過できますが、ケトン体だけは細胞膜を通過できるので、ケトン体を直接ミトコンドリアに送り届けられます。
 カロリーは糖質4kcal/gに対し、ケトン体が8.5kcal/gと2倍以上のカロリーが有り、エネルギー産生量はブドウ糖2〜38ATPに対し、ケトン体は129ATPと非常に高いエネルギーを産生します。
 ケトン体は、ミトコンドリアを活性化して体温を上げ、免疫力を向上します。

③ヒトは、海や山で遭難して絶食状態になると、或いは宗教や健康目的で断食状態にすると、初めに、体内に蓄積されたグリコーゲン(貯蔵されたブドウ糖)が消費され、3日目位から体からグリコーゲンが消え、体脂肪を燃やしてケトン体を作られます。炎症は抑えられ、脳を保護する抗酸化物質が増加し、肝臓で産生されたケトン体が作られます。ケトン体が脳のエネルギー源になると、ケトアシドーシスという細胞死が減って、ミトコンドリアが増えるので、脳がクリアーに働くようになります。
 ケトン体で心身が働くと、ケトン人になり、水だけで二ヶ月近く生き延びることができるそうです。

④米国では、子供の難治性てんかん治療を、薬物療法では治療できなかったので、断食療法で、症状の改善に成功したので、医療関係者は、1921年以降、断食から低糖質高脂質の食事療法(中鎖脂肪酸を摂取してケトン体で働く身体に変える食事療法)に変えました。日本の難治性てんかん治療は、2015年から中鎖脂肪酸の食事療法を保険適応して導入しています。

⑤米国人医師・メアリーニューポート医師は、夫のスティーヴの若年性アルツハイマー病が投薬では改善せず、悪化傾向にあったので、改善する為に、有機ヴァージンココナッツオイルを用い、そしてMCTオイルとの混合オイルを一回の摂取で8時間持続する、高い血中ケトンレベルを安定的に得るケトジェニックダイエットで、症状を改善しました。

⑥下欄の写真は、書籍名が「ケトン人」の、アイルランド在住の日本人が著者の本です。著者は、糖質制限食を実践するセイゲニストではなく、ケトン人(ケトジェニックダイエット実践者)です。

⑦ヒトの受精卵の成長・胎児の成長には、母親の胎盤から供給されるケトン体が使われます。受精卵から胎児へと短期間に急成長しても、正しく細胞分裂し続けて、正常な胎児に育て上げ、出産して、立派な新生児になります。
 新生児の本来の栄養である母乳には、中鎖脂肪酸のラウリン酸が含まれており、人工乳の粉ミルクにも中鎖脂肪酸が含まれています。

⑧ケトン体は、狩猟採集時代の私達日本人の祖先のエネルギー源はケトン体でした。
 ケトン体は、古くて新しい、高効率の優れたエネルギー源(燃料)です。
 現代のケトン人は、市販の加工食品を食べないイヌイットやネイティヴ・インディアンは、伝統食である生肉を食べています。

⑨サッカーの長友選手は、長時間のフル出場プレーができるエネルギー源、ガス欠、エネルギーが枯渇しないエネルギー源としてケトン体を用いるケトン人です。
 他のスポーツ選手(アスリート)にもケトン体への関心が広がっています。


<参考:ケトン人になる早道>
①脂質:糖質制限した分、中鎖脂肪酸を多く摂取します。
・血中ケトンはMCTオイル大匙1杯(15ml)で3時間持続
・有機JASヴァージンココナッツオイル大匙1杯(15ml)8時間持続
・混合オイルは大匙1杯(15ml)で血中ケトン高レベル8時間持続
(MCTオイル:有機JAS認証取得ヴァージンココナッツオイル=4:3)
 中鎖脂肪酸は小腸での吸収量を超えると体外に排出し、体内に蓄積しない。
そして、ケトン体は、血糖値と異なり、上限は無いので、安心です。
 このように、ヒトは、胎児と同じケトン体で働く身体に変わります。
 寝る前に摂取し始めると、8時間間隔の摂取がし易くなります。
 中鎖脂肪酸は、糖質摂取量を減らすに従い、血中ケトンが上昇します。
 脂質(脂肪酸)は、私達の細胞膜、ホルモン、コレステロールを作る材料になり、体温維持に大切な栄養素です。
 エネルギー代謝がブドウ糖よりも優れ、高いカロリー、高いエネルギーを産生するので、ガス欠(エネルギーの枯渇)を起こし難く、疲れ難い体を作ることから、有酸素運動のアスリートには、優れた新エネルギー源になります。
 脳のエネルギー源はブドウ糖を優先して使用しますが、ブドウ糖を枯渇すると、ケトン体を新たなエネルギー源として使われます。

②タンパク質摂取量:体重1kgに対してタンパク質を1.1〜2.0gを摂取
③ミネラルの摂取:貯蔵鉄(フェリチン)・亜鉛・マグネシウム等
④ビタミンの摂取:ビタミン A・ B群・ C・ D・ E・ K等
⑤第2の脳の腸の栄養素:腸内細菌叢を豊かにする水溶性食物繊維を摂取
⑥水分摂取:体温の調整で熱中症予防。体内の毒を尿、汗、便で体外に排出。
⑦ケトジェニックダイエットでも、葉野菜、カリフラワー・アスパラガス・キャベツ・チンゲン菜等のアブラナ科野菜は、必須です。


<参考:糖質>
 炭水化物=糖質+食物繊維 糖質=炭水化物ー食物繊維
 食物繊維は乳酸菌以上に、腸を健康にする重要な栄養素です。
 「日本の栄養学=カロリー制限食=糖質6割+脂質2割+タンパク質2割」なので
 糖質の欠点については、余り知られていません。

 過剰な糖質摂取には、下記問題が有ります。
①糖質の過剰摂取の原因(糖質が止められないという中毒性と依存性。空腹と満腹とを繰り返すことで、仕事や勉強に集中力を欠きます。歯周病・虫歯を発生します。)
②高血糖の原因(血管内壁の損傷。動脈硬化。快楽感を引き起こす。)
③血糖値スパイクで、食後高血糖後の低血糖の原因(低血糖は大変恐ろしい状態を引き起こす。脳の働きは下降し眠気を引き起こす。イライラ感を引き起こす。)
④骨を脆(もろ)くする骨粗鬆症の原因(糖化作用でAGEsに依り発症)
⑤皮膚のシミ・シワの原因(糖化作用でAGEsに依り発症)
⑥過剰な活性酸素がDNAを傷付けて慢性炎症を起こす生活習慣病の原因(癌)
⑦体脂肪の増加の原因(過剰なブドウ糖はインスリンが体脂肪に変え貯蔵。)
⑧ブドウ糖のエネルギー代謝でミネラル(貯蔵鉄フェリチン)とビタミン(ビタミンB1)を消費して、貯蔵鉄フェリチン不足、ビタミンB1不足を起こす。
⑨糖質の過剰摂取は、鉄不足とビタミンB1不足で脂肪を上手く燃やせなくなるだけでなく、インスリンは脂質を体脂肪として蓄えてしまい、エネルギーとして使えなくします。慢性疲労、体温の低下。
⑩脳には、ケトン体を使う神経細胞のニューロンではミトコンドリアが効率良くエネルギー代謝を行い、ケトン体を使えないグリア細胞では、解糖系が働き、酸性に傾いて、癌細胞を作ったり、悪性度を高めたりします。酸化作用で炎症が生じて燻り続けて、症状が長期化したり、更には重症化すると、慢性炎症となります。こうなると、不可逆的になり、完治は不可能となります。生活習慣を見直して、慢性炎症を起こさない生活習慣に変えなければいけません。

又、糖質摂取で関係する、血糖値の下降作用のインスリンは、下記問題が有ります。
①食後高血糖に依り、インスリン分泌し、急降下する低血糖は怖い。
②インスリンの三大慢性リスク:メタボ肥満を起こします。
③インスリンの三大慢性リスク:認知症を引き起こします。
④インスリンの三大慢性リスク:癌細胞の増殖を引き起こします。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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