MITOCHONDORIA

November 7, 2017

ミトコンドリア

 

 私達の体は、約60兆個の細胞でできており、そのほぼ全ての細胞の中にミトコンドリアが存在し、その総量は私達の体重の約10%にもなるとしています。

 Mitochondriaは、Mitochondrionの複数形で、ミトコンドリアのことです。

 ミトコンドリアはギリシア語で、ミト:糸、コンドリア:粒子の意味です。

 ミトコンドリアは細胞内で頻繁に融合したり、分裂を繰り返し、とてもダイナミックに活動しています。

 ミトコンドリアの数は、一個の細胞の中に100個〜3,000個程有り、エネルギーを必要とする細胞程ミトコンドリアの数が多く、例えば、ヒトの心筋細胞(心臓の筋細胞)や脚などの骨格筋細胞、神経細胞などにはミトコンドリアの数が多いです。

 

 ①有酸素運動は、ミトコンドリアの数を増やし、エネルギーを多く産生できます。

 ②少食習慣は、ミトコンドリアの数を増やし、エネルギーを多く産生できます。

 ③非喫煙習慣は、ミトコンドリアの数を増やし、エネルギーを多く産生できます。

 

 ミトコンドリアの機能低下に伴う体の症状については、下欄の(図7)を参照して下さい。

 

 最近の研究では、若いミトコンドリアは活性酸素の産生が少なく、ATP(アデノシン3リン酸:アデノシンと言う一種の糖にリン酸が3分子ついて、2個の高エネルギーリン酸結合を持つ化合物のことです。リン酸1分子が離れたり、結合したりすることでエネルギーの放出・貯蔵を、物質の代謝・合成と言った重要な役割を果たしてます。)は老化・ガン・生活習慣病、アルツハイマー病等に密接に関係する、細胞内の”エネルギー工場”であることがわかってきました。

 

(図1)

心療内科医・藤川 徳美医師に依ると、空腹感はATP不足によるものだと、説明されています。

 

胃が空になった為ではありません。
夏井睦医師は、肉を食べた後の胃内視鏡所見Vs.穀物を食べた後の胃内視鏡所見とを並べて、肉を食べた1時間後にはすっかり消化され胃の中は空っぽになり、穀物は3時間後でも胃の中に残留しています。胃が空になるから空腹になることが分かります。

 

低血糖になるためではありません。
糖質過剰摂取3時間後には、機能性低血糖を生じ易くなりますが、糖質制限継続者は機能性低血糖にならないので、血糖値が下がり空腹になることが一見、正解のように思えますが、しかし、糖尿病患者に当てはまるとこれは誤りである事がわかります
空腹時血糖120、食後200とコントロール不良の糖尿病患者では低血糖を生じません
低血糖ではないにも関わらず、”腹減った”と言いながら甘いものを間食します。

 

 正解は、ATP不足で空腹になる、です。
 糖質制限継続者は脂肪酸(ケトン体)からの好気性解糖(クエン酸回路+電子伝達系)で持続的に十分な量のATPが産生されルノで、胃の中が空っぽになっても強烈な空腹感はありません。

 ところが、糖質の摂取を繰り返している人は、酸素を利用しない、嫌気性解糖主導になっていて、産生されるATPが極めて少なく、かつ短時間で切れてしまい、ATP不足になり、脳がSOS指令を出し、強烈な空腹感を起こします
胃の中に内容物がたっぷりあっても、低血糖ではなくても、ATP不足なら強烈な空腹感が起きます。

「シリコンバレー式最強の食事」には、朝はMCT(マクトン)オイル+バター入りコーヒーが良いと書かれています
MCTオイルはココナツオイルの中鎖脂肪酸を精製したものです
飲むと即座に好気性解糖に入り、持続は2〜3時間。
MCTオイルとヴァージンココナッツオイルとを4:3でミックスすると、速効性が有り8時間の持続時間に変わります。

 

バターは長鎖脂肪酸が主体なのでゆっくりと、酸素を利用した好気性解糖に入ります
しかし、バターは24時間くらい効果が持続するという印象です

お腹が空いたときに糖質を食べてしまうのはいかに愚かな行為であるかがわかります。


https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa/posts/834225043360488?pnref=story

 

 

 

 ミトコンドリアとは私達の体の中でどのような働きをしているのでしょうか。

 

 ミトコンドリアは細胞の中にある小さな器官の一つで、酸素を利用して糖や脂肪酸から、細胞の活動に欠かせない燃料、エネルギーを作る物質、ATP(アデノシン3リン酸)が有ります。

 

 赤血球など一部を除き、動物や植物などの細胞内にはミトコンドリアが有り、人間の場合は1個の細胞に100個〜3,000個入っています。

 元々は、外部にいた細菌、大腸菌などと同じ細菌の仲間で、20億年前に我々の祖先である古細菌の中に住みついて共生を始めました。その結果、古細菌は細胞へ入り込み、単細胞から多細胞へと進化していきました。

 ミトコンドリアとの共生が無ければ、今でも地球には細菌しかいないことになります。 もし細胞にミトコンドリアが無ければ、1分子のブドウ糖から2分子のATPしか作れません。ところがミトコンドリアは酸素をうまく利用して、1分子のブドウ糖から38分子ものATPを作り、エネルギー産生の効率を良くしています。

 

 加齢や悪い生活習慣(運動不足、過食、喫煙)で、ミトコンドリアの数は減ってしまいます。

 ミトコンドリアの数が減ると、産生するエネルギーが減り、疲れ易くなり、頭の回転も鈍くなります。質の悪いミトコンドリアが増えた場合もそうです。

 ミトコンドリアの数だけでなく質も落ちると、オートファジー機能(自食作用:古くなったミトコンドリアは壊され、新しいミトコンドリアが作られます。運動不足、睡眠の質が悪いとか、過食など悪い生活習慣が続くと、この機能が衰え、悪いミトコンドリアが増えます。)が衰えて、質の悪いミトコンドリアは、活性酸素を大量に出して、細胞膜を傷付けたり、体を酸化させるなど、「老化の原因」になります。

 

 元々ミトコンドリアはATP(アデノシン3リン酸)を作る時に副産物として活性酸素を発生しますが、若くて元気なミトコンドリアは利用した酸素のうち1%程度が活性酸素になりますが、老朽化したミトコンドリアは活性酸素を5%発生させてしまいます。

①「加齢」

 加齢と共にミトコンドリアの数は減少し、エネルギー産生量が減少していきます。

 

②「運動不足」

 運動不足は、飢餓状態で働く酵素AMPKが働かなくなり、PGC1αというタンパク質の働きも抑えられ、ミトコン ドリアが作られなくなります。

 すると、細胞内でATP(アデノシン3リン酸)が余り、ミトコンドリアから電子が漏れ、酸素と反応して活性酸素になります。

 ATP(アデノシン3リン酸)のニーズが減ると、ミトコンドリアの数も減り、オートファジーが衰えて劣化します。その結果、さらに活性酸素を発生させて身体の老化を促進します。

 しかし、運動することに依りATP(アデノシン3リン酸)が消費され、新たに作る必要が出てきて、飢餓状態で働く酵素のAMPKが働いて、ミトコンドリアの新陳代謝が盛んになります。

 ジョギングやウォーキングといった有酸素運動をすると酸素の消費が多くなり、一時的に活性酸素も増えますが、ミトコンドリアの質が良くなることで、結果的に活性酸素の排出量が大幅に減ります。

 脂肪を燃やす有酸素運動に加えて、筋力トレーニングでも筋肉量が増え、基礎代謝を上げます。

 飢餓状態で働く酵素のAMPK(AMP:活性化プロテインキナーゼ)を働かしてミトコンドリアの新陳代謝を良くするには、30分~45分程度の有酸素運動が有効になります。加齢によりミトコンドリアの質が悪くなりますが、運動に依り劣化の抑制ができます。

 

②「過食状態」

 過食状態では、飢餓状態で働く酵素AMPK(AMP:活性化プロテインキナーゼ)は、たんぱく質のPGC1αの働きを抑え、ミトコン ドリアが作らなくします。

 特に睡眠不足状態では、食欲を抑えるレプチンというホルモンが減り、食欲を促すグレリンというホルモンが増えて食欲が高まるので、睡眠不足の時こそ、カロリーを控えめにして、野菜と良質なたんぱく質を摂るようにすることが大切になります。

 空腹になると、AMPKという酵素が働くことでPGC1αというタンパク質が活性化され、新しいミトコンドリアが作られます。

 

 糖質制限と運動はやせて健康になるだけではなく、質の良いミトコンドリアを保持して、老化を抑制することになります。

 

③喫煙

 シアン化カリウム(青酸カリ)はミトコンドリアの活動を止めさせて 生物を即死させますが、タバコの煙のシアン化水素はそれに近い作用が有ります。

 喫煙で頭がクラクラするのは脳のミトコンドリアが一時的に活動を停止する為で、シアン化水素に依り、ミトコンドリアに電子イオンが溜まり、活性酸素の排出量が増加するので、喫煙は、癌の発症リスクを高めるだけではなく、全身の細胞に酸化ストレスを与え、確実に老化を進めます。

 

 以上から、元気なミトコンドリアを増やし、若々しさ(肌のシミ、シワ)を失わない為にも、運動、ダイエット、禁煙の生活習慣は大切です。

 

 最近の研究で、若いミトコンドリアは、活性酸素の産生が少なく、ATPに依り、老化・ガン・生活習慣病、アルツハイマー病に関わる細胞内の”エネルギー工場”であることがわかってきました。そして、癌細胞は、悪い生活習慣から生まれ、ると言われています。

 

 

<補説−1>

 活性酸素は、下記条件の時に体内で作られます。
(1)ミトコンドリアが酸素を使って、ATP(アデノシン3リン酸)を作る時。
(2)AGEs(糖化たんぱく)ができる時。
 AGEsが体内のAGEs受容体と合体すると、その瞬間、活性酸素が大発生します。

AGEsを作らない方法:AGEsは余剰ブドウ糖で増えます。ブドウ糖が余らない食生活=糖質制限食をするとAGEsは減らせます。

 又、高温になればなるほどAGEsが多く作られます。

 余剰ブドウ糖が加熱されると、たんぱく質とくっ付き、糖化たんぱく(AGEs)を形成した状態(糖化)になります。

 ですから、できるだけ、たんぱく質を加熱しない方が良いと言えます。
(高温調理に依り食品のAGEsは増え、ステーキも唐揚げも、高AGEs食品です。)
 AGEsの増加→活性酸素の増加→ミトコンドリアの劣化、質の悪いミトコンドリアの増加。

 

 ミトコンドリアは、私たちの身体の細胞の中にある器官の一つで、細胞全体の10%〜20%を占め、細胞によっては100個〜3,000個のミトコンドリアが含まれていて、様々な役割を果たしています。その中でも最重要の働きがエネルギーを作り出す働きです。

 ミトコンドリアでは、食事から摂取した栄養と呼吸して得られた酸素を使って、ATP(アデノシン三リン酸)というエネルギーを放出する物質を作りだします。

 

 ミトコンドリアは、私達の健康や老化の問題と、非常に深い関連があることがわかってきました。

 加齢に依り、ミトコンドリアの数は次第に減少します。

 又、ミトコンドリアには、質の良いものと、質の悪いものとが有り、加齢や、悪い生活習慣が長く続くと、質の悪いミトコンドリアが増加し、老化のスピードにも影響します。年をとっても若々しく、健康な体を維持するには、ミトコンドリアの量の減少を止めて、質を良くしてエネルギーを作る能力を向上させることです。

 

 

AAA. エネルギーの産生について

 私達人間の身体の中では、栄養のある食べ物を食べて、エネルギーを作っています。

 このエネルギーを作るエンジンには、2種類有り、①「ミトコンドリア系」エンジンと、②「解糖系」エンジンの二つが備わった、ハイブリッド仕様になっています。この二つのエンジン効率は、70:1と、「ミトコンドリア系」エンジンが何と70倍も効率が良いのです。

 

①「ミトコンドリア系」エンジンは、脂質をエネルギー源とし、有酸素で37.5度の体温、エネルギー効率が良く、疲れにくい、優秀なエンジンなのです。持続力を有する運動や、連続性が必要で止まることが許されない体内組織(神経、脳、心臓など)に適しています。

 欠点は、すぐにスイッチが入らずに、稼動するのに時間がかかる点です。一度稼動すれば、長時間安定的に動き続ける、長距離型エンジンと言えます。


②「解糖系」エンジンは、糖質をエネルギー源とし、無酸素で、エネルギー効率が悪く、疲れやすい、できの悪いエンジンなのです。「解糖系」エンジンは、短距離型エンジンで、瞬発力を有する

、呼吸を止めて走る短距離走や、組織の再生が必要な体内組織(肌、内臓など)に適しています。

 


BBB. 人間の健康や寿命とエンジンとの関係について
 人間の健康や寿命とこれらのエンジンとの関係を見てみます。

 

 人の寿命は、呼吸が停止して死亡することですが、それは、有酸素、37.5度の体温で稼動する、「ミトコンドリア系」エンジンがストップすることを意味しています。
即ち、呼吸停止=新型「ミトコンドリア系」エンジン停止=死亡です。


 一方、「解糖系」エンジンは、死亡後も動き続けています。
 呼吸が止まっても、無酸素で「解糖系」エンジンは動きますので、それらが動き続けて、乳酸が蓄積されて硬くなり、死後硬直になります。

 実際、糖質主体の食事をすると、「解糖系」エンジンが稼動し、エネルギー効率の悪い、疲れ易い身体になります。又、糖質の過剰摂取は、高血圧、糖尿病、癌等様々な病気を生み出し、糖化に依る老化が進行し、寿命が短くなります。

 

 生まれて成人頃迄は身体が速く成長するので、組織の再生が必要な「解糖系」エンジンが中心のハイブリッド型エンジンになります。
 その後、成人して成長が止まると、持続性が必要な「ミトコンドリア系」エンジンが中心のハイブリッド型エンジンとなり、50代以降は「ミトコンドリア系」エンジンだけと変化します。

 例えば、高校生の頃にごはんを何杯も食べても太らないのは、「解糖系」エンジンが主体で、且つ基礎代謝量も高い為、糖質主体の食事であっても、エネルギー消費されるからです。

 同じような食事を成人以降も続けると、「ミトコンドリア系」エンジンが中心に変わり基礎代謝量も低下する為、エネルギー消費できなくなり太ってしまいます。 

 特に女性は、男性に比べて、「解糖系」エンジンが中心の筋肉(アウターマッスル)が少なく、「ミトコンドリア系」エンジンが中心の筋肉(インナーマッスル)が多い為

、「ミトコンドリア系」エンジンを主体とした食生活をすることが大切なのです。
 従って、健康で長生きする為には、ミトコンドリアを活性化させた「ミトコンドリア系」エンジン中心の生活を送ることがとても重要なのです。

 

 

CCC. 健康で長生きする方法とは

 健康で長生きする為には、解糖系主体の生活から、ミトコンドリア系主体の生活に切り替えていくことがとても大切です。例えば、疲れ易い方や、女性に多いコリが取れない方は、解糖系主体の生活になっています。
 解糖系は、糖質中心の食生活、低酸素・低温の生活環境の中では、乳酸が作り出され

て、疲労やこりの原因になります。

 ミトコンドリア系は、健康と長寿を司る代謝で、低糖質で、有酸素・高酸素で、高体温の環境で働きます。 その反対の解糖系は、高糖質で、無酸素・低酸素、低体温の環境で働きます。

 ミトコンドリア系中心であって解糖系も生きていくためには必要なのですが、そのエネルギー源の糖質は食事で摂らなくても、体内で糖質を生産する仕組みの糖新生が有るので、糖質を摂る必要はありません。ミトコンドリア系を活性化するためには、糖質を控えたたんぱく質や脂質などを中心とした食事と、有酸素の適度な運動と、身体を冷やさないで温めることが重要になります。


①【食事】
 炭水化物などの糖質を抑え、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル、そして、腸内環境改善に効果的な発酵食品、食物繊維、オリゴ糖を摂る、正しい食事が大切です。
 ビタミンやミネラルの不足は、代謝などの生命活動に支障をきたすことから、しっかり摂ることが大切です。女性に多い鉄分不足はミトコンドリア系の稼動には必要なミネラルです。
 尚、ミトコンドリア系はすぐにサボろうとするので、ときおり空腹状態を作ると、飢餓状態に備えようと、ミトコンドリア系が活性化します。
朝スムージーは、実質的な空腹時間を作りますので、これも効果的です。

 

 清水スタイルでは、下記食品を取り揃えています。

 タンパク質:①ココナッツクリーム、

       ②ココナッツバターペースト

       ③ココナッツサイダーヴィネガー

 脂質   :①ヴァージンココナッツオイル

       ②MCTオイル(中鎖トリグリセリドオイル)

       ③ココナッツバターペースト

       ④ココナッツクリーム

 ビタミン :①ココナッツサイダーヴィネガー

       ②ココナッツバターペースト

       ③乾燥羅漢果

       ④バジルシード

       ⑤ココナッツサイダーヴィネガー

       ⑥乾燥羅漢果

 ミネラル :①ココナッツサイダーヴィネガー

       ②ココナッツバターペースト

       ③乾燥羅漢果

       ④バジルシード

 食物繊維 :①バジルシード

       ②ココナッツバターペースト

       ③乾燥羅漢果

 発酵食品 :①ココナッツサイダーヴィネガー

 


②【運動】
・過剰な活性酸素を発生させない適度な有酸素運動、生活習慣を行うことが大切です。

軽めのジョギングや、少し早めのウォーキングなどが良いと思います。また、ミトコンドリア系が多い、体幹・インナーマッスルのトレーニングも効果的です。
・過剰な活性酸素を発生させるような生活習慣、過度な飲酒・たばこ、睡眠不足、酸化ストレスなどは避けて下さい。

・有酸素で稼動するミトコンドリア系にマイナスとなりません。

③【体温】
・ミトコンドリア系が活性化する体温は37度前後と言われています。女性に多い冷え性や低体温は禁物です。

・腸内環境の改善や冷え性対策を行ない、身体を温めることが大切です。 

・但し、ときおりミトコンドリア系に刺激を与えるために、一時的に低温状態にすることも効果的です。サウナの後に水風呂に入ったり、冬の寒稽古は、この観点から効果的です。

 

URL:http://www.shimizu-style.biz/single-post/2016/07/08/ミトコンドリア

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