Periodontal Disease
最近、歯科医が「歯周病」をテーマに本を出すことが増えているようです。
このブログでも、下記書籍をご紹介しています。
①河北正「口内健康で一生病気にならないからだをつくる」
②森昭「歯を磨いてはいけない」
③森昭「知っておきたい口の健康の基礎知識 体の不調は唾液を増やして解消する」
今回は、オーソモレキュラー(訳:分子整合栄養医学)・デンタル代表で、米国抗加齢医学会認定医の歯科医師・森永宏喜氏の新著「全ての病気は口の中から」をご紹介します。
オーソモレキュラーは、分子バランスが崩れた病気の状態を、薬などに頼らず、栄養素を使って整えていくというのが基本の治療法です。1954年、1962年の2回ノーベル賞を受賞したライナス・ポーリング博士(1901-1994)が提唱しました。

成人の約8割が罹患している「歯周病」。口の中の毛細血管から侵入した毒素は腸内へ至り、全身に様々な病気をもたらします。
「歯周病」に罹患していて、歯茎から血が出たら、糖尿病、動脈硬化、認知症、脳卒中、心筋梗塞などの大病になると言います。
更に消化器官の入り口の口腔は、体に不可欠な栄養の入り口で、同時に様々な病気の侵入口でもあり、口の中を良い状態にすることで、口だけでなく、直接繋がっている腸内の環境も良くなります。
ところが、歯周病で口内が悪化すると、腸内バランスが崩れ、免疫力が低下して病気発症の引き金になります。歯周病の細菌が血管に入ると、全身で炎症を加速させます。この炎症は脳にも悪影響をもたらし、認知症にも繋がります。
目次
序 章 口の中の恐ろしい「もの言わぬ病」
第1章 全ての病気は歯から始まり、腸に至る!
第2章 認知症の原因も口の中にあった!?
第3章 食べていると確実に死に近づく食べ物
第4章 自分でできる歯と口のケア
第5章 良い歯科医とダメな歯科医
序章で、気になった内容
◉歯周病の毒素 vs 体の免疫力
◉歯周病と肥満の関係
◉世界一長寿な日本人の”不健康な晩年”
◉健康寿命のカギは口の中にあり!
◉歯の構造と歯周病

第1章で、気になった内容
◉あらゆる病気は口から侵入します。
◉現代人が不足しがちな栄養素
◉実年齢と異なる5種類の年齢
①骨年齢&ホルモン年齢
②筋肉年齢
③血管年齢
④神経年齢
◉病原菌と戦う「透明な血液」唾液は凄い!
◉連動する口腔環境と腸内環境
◉歯周ポケットから侵入した細菌の毒は全身に拡散する!
第2章で、気になった内容
◉認知症は脳の炎症
◉歯周病の毒は口から全身、そして脳へ
◉噛めないと認知症が進む!
◉脳内の神経伝達物質「メイド・イン・腸」
◉認知症にならないためにするべきこと
第3章で、気になった内容
◉人の体はタンパク質でできている
①肉体を作る構造タンパク質
②大事なものを運ぶ運搬タンパク質
③いろいろな働きのモトになる機能タンパク質
◉ファーストフードがNGなこれだけの根拠
◉増加しているドライマウス
◉タンパク質・ミネラルで唾液の質を上げる
①リゾチーム
②ラクトフェリン
③ペルオキシターゼ
④IgA
⑤シスタチン
⑥ヒスタチン
◉「食後高血糖」は糖尿病のサインです
◉血糖値をコントロールする方法
◉遺伝子スイッチのオン・オフは制御できる
◉腸内バランスを整える善玉菌サプリメント
①腸内バランスを崩す原因
②腸内環境を整える作用のある食品
・小腸のエネルギー源・グルタミン
・腸内環境を整えるプレバイオティクス
(ラクトフェリン、オリゴ糖、食物繊維、難消化性デキストリン)
・善玉菌サプリメント・プロバイオティクス
◉胃液で死なない驚異の悪玉・ピロリ菌
◉気軽に買える医薬に潜むリスク
◉こんな栄養素が老化を防ぐ
①ビタミン剤(ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE)
②ミネラル(鉄分、亜鉛、マンガン、セレン)
③ファイトケミカル(生理機能成分:ポリフェノール、カロテン、リコピン、カロテノイド、硫化アリル、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、パントテン酸B5、B6、ビオチン、ビタミンC、αーリポ酸、ビタミンD、鉄分、クロム、亜鉛、カルシウム、マグネシウム)
◉知らないうちに病気を招く食品
①過剰な糖質、特に精製度の高いもの
②オメガ6系オイル
③トランス脂肪酸
④酸化度の高いもの
⑤食品添加物を使ったもの
第4章で、気になった内容
◉健康長寿は歯の病気の予防から
◉歯はいつ磨くのが良いのか?
◉補助清掃用具・デンタルフロスを使いこなそう
◉就寝前の歯磨き、デンタルフロス、定期受診を