3つのタイプの認知症(詳説)

May 7, 2016

 

 

 

【三つのタイプの認知症】

▶ 脳血管障害による認知症:

・患者の多い認知症で、脳の血管障害により発症

脳血管性認知症は、アルツハイマー型認知症に次いで患者が多いとされている認知症。脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの、脳の血管の病気に依り、脳の血管が詰まったり出血して、脳細胞に酸素が送られなくなり、神経細胞が死ぬことで認知症が起きます。

男性に発症が多く、一進一退を繰り返しながら進行します

アルツハイマー型が徐々に進行するのに対して、脳血管性認知症は良くなったり悪くなったりを繰り返し進行します。 多発性脳梗塞などで、小さな脳梗塞が何度も起きている場合、脳梗塞が起きる度に症状が悪化していきます。また障害を起こした脳の場所によって、起きる症状 が変わってきます。

 

・脳血管性認知症の症状の特徴

まだら認知症になり易い。正常に働いている細胞がある場所はしっかりしていますが、脳梗塞や出血などが起こって細胞が壊れた場所で機能が低下してしまう為、アルツハイマー型と同じ様に、物忘れや計算が出来なくても、判断力の低下は見られないなど、まだら認知と言われる状態が起こります。

また意欲もなくボーっとしていて何も出来ない時と、はっきりしていて、出来ないと思っていた事がちゃんと出来る場合があります。このような症状は1 日の中でも起きる事があるため、介護している家族が、さっきは出来ていたのに今出来ないというのは、ただやらないだけではないかという風に、勘ぐってしま う場合もあります。

 

・感情失禁が起こりやすくなります

感情がコントロール出来なくなるため、すぐに泣いたり怒ったりします。「今日は天気が良くて気持ちがいいね」と聞いただけで、泣いてしまう場合もあ り、悲しくなくても落涙する事があります。笑顔が見られ機嫌が良さそうだと思い声をかけたのに、急に怒り出すという事もあります。また鬱傾向になり易く、表情が能面のように乏しくなる場合があります。

 

・脳血管障害によって起こる様々な症状があります

服の前後や上下を認識出来なく、前後逆さまに着たりします。また物が何かわかっていてもそれを答えようとすると、言葉が中々出てこない状態になる事があり、話せなくなる場合もあります。
 麻痺が無くても、お箸や歯ブラシの使い方が分からなくなり、使えなくなったりします。手元の作業をしていても、近くで声がするとそちらが気になり集中出来ません。
 脳血管性認知症の人は、脳梗塞などが再発する事も多く、急に症状が悪化する場合があるので、注意が必要です。

 

・脳血管性認知症の方への対応の仕方

 自分が認知症だと理解出来ているため、より配慮が必要です

 脳血管性認知症の初期段階の場合、自分が認知症だと理解出来ている事もあります。「これくらい出来ないの?」とか「どうしてわからない の?」などという言葉を投げかけられても、本人はどうする事も出来ません。自分が認知症であり、出来ない事が増えていくというのは、本人にとって大変辛い 状況だと理解してください。

 

・出来る時と出来ない時があると理解してください

 さっきまで出来ていても今出来なかったり、逆に出来なかった事が出来たりする為、介護者の中には、甘えてやらないだけではないかと思う人がいま す。しかし脳血管性認知症の人は、脳の血流状態で、出来ない時と出来る時が生じます。その事を理解して、出来ない時は出来ないのだと介助してあげてく ださい。

 

・怒りのポイントを掴みましょう

 今まで笑顔であったのが急に怒り出すという場合があります。本人にとっては理由がある事も多く、庭を眺めていたので、調子が良さそうだから とトイレに誘ったら、急に怒り出したといった場合は、トイレ誘導への拒否ではなく、気持ち良い時に声をかけられ、邪魔されたと思ったからかもしれません。 本人の怒りのポイントを掴むと、介護し易くなります。どんな時によく怒っているか観察してください。

 

・介護サービスを利用し介護負担の軽減をしましょう

アルツハイマー型に比べると、脳の血管障害により、早くから身体機能が落ちている場合があります。歩行が困難になったり、排尿障害で尿失禁が見られたり、嚥下障害が出る事もあり、介護は認知症だけの症状には留まりません。
ご主人の介護を奥さんや娘さんがするというケースも多く、身体の大きな男性を介護するのは、とても負担が大きくなり、介護者が倒れてしまうという事も少 なくなく、そうなる前に、介護サービスなどを利用し、負担を軽減しましょう。負担軽減が介護を長続きさせるコツです。

 

・脳血管性認知症の予防や症状の改善策 生活習慣を見直す

 脳梗塞などの疾患にならないようする事が一番の予防策です。

 脳梗塞や脳出血などの原因は、生活習慣病によるものが多いとされています。

 生活習慣病とは、高血圧や脂質異常症や糖尿病などで、運動不足や過食、ストレスなどから起こるので、生活習慣の見直しが重要です。

 バランスの良い食事、散歩など適度な運動をしましょう。又血糖値が高い人は、定期的な受診をして糖尿病にならないように注意しま しょう。

 

・リハビリを行いましょう

 脳梗塞のリハビリと同様、脳血管性認知症もリハビリをして脳を活性化させ、症状の進行を緩やかにする事が期待出来ます。音楽を聴く、一緒に歌う事が出来れば歌う、また絵本などを見る、読める場合は読むなど、その人に合ったリハビリが必要です。

 言葉が出にくい事を改善しようとするリハビリではなく、楽しむリハビリにしましょう。楽しむ事で脳が活性化します。またお手玉やオセロの石を白から黒、黒から白などに変えるなど、手を使った簡単な作業もよいリハビリになります。自宅では1対1で出来ますが、デイサービスなどでは、大勢でリハビリをする事 が多くなります。アルツハイマー型の人は大勢のリハビリでも問題ない場合がありますが、脳血管性の方には少人数、または1対1の対応の方がリハビリを続けてもらえます。

 

 

 

▶ レビー小体型認知症:

・アルツハイマー型に次いで発症数が多く、また、男性に多い。
 1976年に、日本の小阪憲司(現横浜市立大学名誉教授)らによって発見。アルツハイマー型が、女性の発症率が高いのに比べ、レビー小体型は男性の方が多く、女性の約2倍と言われています。

 

・特殊なたんぱく質によって神経伝達が阻害されて起こります

 レビー小体とは、神経細胞に出来る特殊なたんぱく質で、レビー小体型認知症では、レビー小体が脳の大脳皮質(人がものを考える時の中枢的な役割を 持っている場所)や、脳幹(呼吸や血液の循環に携わる人が生きる上で重要な場所)に沢山集まり、神経細胞が壊れて減少している為、神経伝達が上手く行かなくなり、認知症症状が起こります。

 

・症状が出るかなり前から脳の異変は起きています

 アルツハイマー型では最近の出来事を忘れてしまうという症状が見られるが、これは記憶を司っている、海馬と呼ばれる部分に病変が起こる為に、記憶が出来なくなるものです。実は記憶障害が出る何年も前から、脳の異変は起きているとされています。

 

・レビー小体型の症状の特徴

 初期の段階で物忘れより幻視が見られます

 認知症というと、物忘れが激しいというイメージを持っている人が多いですが、レビー小体型では、初期の段階で物忘れよりも、本格的な幻視が見られる場合が多くなります。幻視は、「虫や蛇などが部屋にいる」、「知らない人がいる」、「遠くにいるはずの子供が帰ってきている」などと訴え、いるという場所 に向かって、話しかけている事もあります。

 

・間違った認識をしてしまう事があります

 誤認妄想というものも、レビー小体型では見られ易くなります。

 まだ働いていると思っていたり、まだ自分は若くて子供も小さいと思っていたりします。自宅にいても自分の家ではないと思ったり、家族の顔がわからなかったり、家族が誰か知らない人と入れ替わっていると訴える場合もあります。

 

・パーキンソン病のような症状が出ます

 パーキンソン病と間違われることもあるほど、似た症状が出てきます。手が震える、動作が遅くなる、筋肉がこわばる、身体のバランスを取る事が難しくなるなどの症状が出ます。

 手の震えは何もしていない時の方が出易く、物を持つなど何かをしようとすると震えが少なくなります。

 歩く時は、小股でちょこ ちょこ歩くようになり、一旦止まってしまうと、次の一歩が出にくくなります。

 顔の表情も乏しくなり、笑っても怒っても口元が変わるくらいで、感情が読 み取りにくくなります。

 

・頭がはっきりしている時と、そうでない時があり、それを繰り返し進行します。

 アルツハイマー型は徐々に症状が進行しますが、レビー小体型では、頭がはっきりした調子の良い時と、ぼーっとしている時を繰り返しながら進行します。
 周りから見ると、しっかりしている時もある為、ぼーっとしている時に本当はしっかり出来るのにしないだけではないかと思ってしまい、怒ったり無理強いをしてしまう場合があります。

 

・うつ症状が出たり、レム睡眠行動障害もみられます

 初期の段階からうつのような症状が見られる場合が多く、うつ病と間違えられる事もあります。また、何となく元気がないとか、食欲がないなどの訴えが みられます。この他にも、眠れないなどの訴えもあり、寝ている時に暴れたり大声を出したりする、レム睡眠行動障害と呼ばれる症状が出る事もあります。

 

・レビー小体型の方への対応の仕方

 嘘ではなく本人には見えているため、否定してはいけません

 レビー小体型の方の幻視に対しては、ご本人にとってはそこにいるものとして見えているため、否定はしないでください。否定しても本人は納得はしません。

 それどころか、周りの人が「見えていない」と嘘をつき、自分をバカにしていると感じ、怒ったり暴力を振るったりする場合があります。

 

・話を合わせて安心させましょう

 幻視を訴えられたら、その話に乗って、虫や蛇などの嫌なものに対しては、いるという場所を叩いてみたり、追い払うしぐさをして、いなくなったと安心させましょう。

 知らない人がいるなら「お客さんが来たみたいだけど帰りました」と話を合わせて、違う話題に変えてみましょう。

 

・動作がゆっくりでも急かさない

 低い段差でも躓きやすくなり、少しバランスを崩しただけで転倒してしまう危険がありますので注意が必要です。いきなり後ろから声をかけたり、早くこっちに来るようになどと服を引っ張ったりしただけでも転倒する場合があります。動作が遅くなるのは仕方がない事なので、急かさないでください。余計に動けなくなります。

 出来ない時は出来ないのだと理解しましょう

 頭がはっきりしている時があっても、ボーっとしている時は、出来ない時だと理解してください。介護をする人を困らせようとしていると思う人もいますが、決してそうではなく、出来ないのです。無理強いをしたりせず、必要なら介助してあげてください。

 

・レビー小体型に見られる症状の改善策 訴えを良く聞いて不安を取り除く

 部屋は明るくし、薄暗い部屋が不安で幻視になる場合もあります。

 同じ幻視の訴えが続く場合は、何か不安になる元がある可能性があります。虫が這いあがってきたなどと訴える時は、身体に痒みがある場合もあります。訴えを良く聞く事も大事です。

 

・日中疲れ過ぎない程度に身体を動かす

 疲れ過ぎると、夕方から不安傾向になり易く、昼間に寝ていると夜眠れなくなり、夜に幻視が現れたり、家ではないと出ていこうとしたりする場合があります。

 レビー小体型では自律神経障害も起こり易く便秘になりがちです。身体を動かさないと余計酷くなるので、日中は疲れ過ぎない程度に身体を動かすようにしましょう。

 

・ベッドからの転落を防ぎ、ケガをしない工夫

 夜寝ている時に暴れるレム睡眠行動障害が出る場合、畳に布団なら良いですが、ベッドなら落ちる危険性があります。ベッドの下に何かクッ ションになるものを敷くと、起きた時に転倒する恐れがあります。

 柵を付ける工夫もありますが、暴れた時に柵で頭や手足を打ってケガをする危険があります。当たってもケガをしないよう、柔らかいもので巻く工夫が必要です。

 出来れば電動などで高さを調節出 来るベッドを選びましょう。それが難しい場合は低床のベッドを選ぶようにすると安心です。

 

・家の中で転倒しないよう注意しましょう

 転倒し易くなるので、外出時は傍に付き添いましょう。また家の中もできるだけ段差を作らないように。毛足の長い絨毯には気をつけましょう。

 手すりなどが付けられる場合はつけ、付けられない場合は、背の高くない安定した家具を置き手すり替わりにして みましょう。この時、あまりに大幅に配置換えなどをすると、自分の家ではないと思ってしまう場合もあるので、気を付ける必要があります。

 

・対応が難しいと思ったら抱え込まず、専門機関に相談してください

 家族の顔がわからなくなってしまったり、幻視などが見え出すと介護をする家族の負担も大きくなってしまいます。

 レビー小体型は急激に症状が悪化する場合もあります。対応が難しいと思われたら、家族だけで抱え込まず、県や市の福祉の窓口や、介護保険を利用出来ているならケアマネージャーによく相談して 負担を減らすようにしましょう。

 

 

 

 

 

▶ アルツハイマー型認知症:

・認知症の半分以上を占め、女性に多い認知症です。

 アルツハイマー型認知症は、認知症の中で一番多く、女性に多く見られます。

 脳血管性認知症の患者数が横ばいであるのに対して、増加の傾向にある。

 

・特殊なたんぱく質によって神経細胞が壊れていきます。

 アルツハイマー型認知症は、脳にアミロイドβやタウと呼ばれる特殊なたんぱく質が溜まり、神経細胞が壊れ死んでしまい減っていく為に伝える事が出来なくなると考えられています。

 神経細胞が死ぬ事で、脳も委縮し、身体の機能も徐々に失われます。

 

・症状が出るかなり前から脳の異変は起きています

 アルツハイマー型では最近の出来事を忘れてしまうという症状が見られますが、これは記憶を司る海馬と呼ばれる部分に病変が起き、記憶出来なくなります。ただ、記憶の部分が侵される事で記憶出来ないとわかりますが、実は記憶障害が出る何年も前から、脳の異変は起きているとされてい ます。

 

・アルツハイマー型認知症の症状の特徴・記憶障害

 認知症ではないかと気付く症状が物忘れです。誰でも忘れる事はありますが、忘れている事を指摘されると「そうだ、忘れていた」と思い出せます。でもアルツハイマー型の方では、思い出す事が出来ません。
 例えば、会う約束をしていたとしても、約束自体を忘れてしまい、そんな約束をした覚えがないとなってしまうところが、一般的な物忘れと違うところです。

 

・判断能力の低下

 料理をする際、調味料をどれくらい入れたら良いかや、どんな食材を使うかなどの判断が出来なくなります。更に、症状が進行すると、手順がわからなくなり料理が出来なくなります。
 掃除をする際、捨てる物がわからない、片付け方が分からなくなる為、部屋が散らかりゴミだらけになる事も。臭いにも鈍感になり、ゴミが増えても気になりません。
また服がちぐはぐになったり、季節に合わない服を着たりする事もあります。

 

・失認、失行などの障害

 今日の日付がわからなくなり、アナログ時計が読めなくなります。デジタル式だと読める人もいますが、症状が進行すると、デジタル式も読めなくなります。
 絵が得意だった人でも、物を見ながら絵を描くという事が出来なくなります。
 また自分がいる場所がわからなくなり、買い物によく行く場所で迷子になったり、家の中でもトイレの位置がわからない、またトイレの前に立ってもドアがわからなくなり、失禁にする場合も出てきます。

 

・様々な周辺症状が起きます

 大事な物が無くなった、盗られたと家族を責めたりする「物盗られ妄想」が出たり、外へ出てウロウロする「徘徊」、お風呂に入らないなどの「介護拒否」などがよく見られるようになります。

 家族の顔がわからなくなったり、鏡に映った自分の顔がわからず「怖い顔をした人がこっちを見ている」とそれに 対して怒ったりする事も出てきます。

 

・アルツハイマー型認知症の方への対応の仕方

 繰り返し聞かれる事に怒らない

アルツハイマー型のように徐々に悪化する物忘れではなく、急に酷い状態で現れる場合もあり、アルコールをいつも多量に飲んでいるのなら、認知症を疑って早く受診をしましょう。症状が重くなってからでは改善が難しくなります。

 

・周りが関わり孤独にさせない

 同じ話を繰り返しすると「さっき言ったばかり」などと対応しがちですが、本人は忘れてしまっている為、聞いていないというだけです。
 「同じ話ばかりしている」と言われると、本人は嫌な事を言われたと不快に思ったり、怒られたと思ったりします。このとき、この不快や怒られたとの思いだけ残りやすく、認知症初期の鬱傾向に繋がる事もあるので、怒らず出来るだけ付き合ってあげてください。ただ、ずっと付き合うのは介護者が疲れてしまう場合があるので、そのような時は、興味がある違う話題に変えて話をしてみましょう。

 

・忘れない為にカレンダーやメモなどを利用する

 約束など大事な予定がある場合は、本人がよくわかる場所に大きく書いて貼り出したり、カレンダーを使って、確認出来るようにしましょう。
 家にあるのに同じ物を買ってしまう場合も、本人が良く見る場所、例えば冷蔵庫のドアにあるものを書いて貼り出し、買い物する時は必要なものだけをメモに書くようにしましょう。
 物と名前が一致しなくなる場合は、買い物に付き添うようにします。

 

・薬の管理をする

 薬の飲み忘れや、逆に飲んでいないと思ってたくさん飲んでしまい危険な状態になる場合が生じます。薬の管理は必要ですので、1回分をまとめてカレンダー などに貼って、飲み忘れしないように工夫をしてみてください。

 1人で管理するのが難しくなったら、家族やヘルパーが管理し、飲むまで見届けま しょう。

 

・本人がわかりやすいように確認しながらサポートする

 時計はアナログよりもデジタル式の方が見易い場合が有り、本人に確認する事が大事です。わかりにくいこと、わかりやすいことは、人によって違うので、確認しながら変えてみてください。例えば、トイレがわからない場合も、ドアにトイレと大きく書いたり、ノブの部分をわかりやすくするなどは、本人と確認しながら行ってください。
 また家の中をウロウロしている時にはトイレに誘導してみましょう。

 

・外出で迷わないよう、連絡先がわかるようにし周りに協力を求める

 一度でも外出で迷いそうになったら、もしもの場合に備えて名前や連絡先を服に付けたり、小型のGPSをポケットに入れておくなど対策をとってください。
 又、徘徊が始まり家の外に出たがる時は、出来るなら一緒に近所を回って帰るなどしましょう。勝手に出て行かないよう、鍵は手の届かない場所につけるなどし、近所の人や民生委員などには、徘徊があるという事を伝えて協力してもらいましょう。

 

・否定すると興奮に繋がるので、話を合わせる

 物盗られ妄想や幻視などの訴えが起きている時は興奮している場合があります。否定すると、余計興奮に繋がり、わかってもらえない事に腹を立てるだけになりますので、話しを合わせましょう。
 物盗られ妄想なら一緒に探しながら、話題を変えてみたり、一息入れてからもう一度探しましょうと、場所を変えてみると興奮が治まる場合があります。

 

・無理強いはしないで、本人が安心出来る言葉かけをする

 お風呂に入らなかったり、服を着替えないなどする場合は、服を脱いだりするのが面倒であったり、お風呂に入ってしまうと気持ち良くなる場合もあります。
 「お風呂は気持ち良いですよ」と気持ち良い事を伝えて、背中に出来物が出来てないか見せてなどと言って、背中をチェックするようにすると、脱いでもらえる場合があります。

 介護拒否に対し無理強いすると、拒否が強くなり興奮したりするので止めましょう。

 

・不快にさせない事が長く介護をするコツ

 嫌な思いや不快な事などの感情は残り易いと言われています。不快な思いなどはストレスとなって、症状の悪化に繋がる場合もあり、介護者が出来る範囲で、ご本人に合わせるようにするのが、介護のコツです。ただ、段々介護負担は増えるので、介護者が倒れてしまう前に、介護保険のサービスを利用して対応しましょう。

 

・アルツハイマー型認知症の予防と症状の改善策

 早期発見と早期治療が大事です

 現時点では、アルツハイマー型の完治は出来ないとされています。でもいろいろ薬が開発されていますので、早期発見、早期治療を始めた方が症状の進行 が緩やかになります。最近何かおかしいと異変に気付いたら、受診しましょう。認知症専門病院に行けるなら一番良いですが、ご本人が納得しなければ、神経内 科や物忘れ外来などがあり、CTやMRIなどの検査が出来る病院に行ってみてください。

 

・生活習慣を見直して予防しましょう

 アルツハイマー型認知症の原因ははっきり解明出来ていませんが、生活習慣を見直す事で、予防に繋がるとされています。青魚を食べるようにすると認知症発症リスクが下がると言われていますので、積極的に食べましょう。
 また高血糖状態が長く続くと、認知症に繋がりやすいとされています。血糖値が高い事を指摘されている人は受診し、高血糖が続かないようにしましょう。

 喫煙は出来るだけ止め、飲酒は控えるようにしましょう。

 運動は適度にするのが予防に良いとされていますので、散歩などをしてみましょう

 

・睡眠不足にならないように、また昼寝は予防に効果あり

 睡眠不足気味の人は、眠れている人より5倍もアルツハイマー型になりやすいというデーターがあります。寝ている時に、脳の老廃物が取り除かれリセットされます。

 睡眠不足になると、アミロイドβなどが除去出来ず蓄積されるようです。
 国立精神神経医療センターの研究では、昼寝をするとアルツハイマーの発症リスクを5分の1に出来るとの事。長い昼寝はダメですが、30分程度の昼寝で予防が出来ます。

 

・楽しめるリハビリを行いましょう

 リハビリを行うと、脳が活性化し症状の改善に繋がると言われています。

 簡単な本を、声を出して読んでみる。音楽を聴いたり、一緒に歌うのも良いです。
 家族と昔話をよくしましょう。回想法というリハビリで脳が刺激されます。
 また手指を使う折り紙やちぎり絵やお手玉など、遊びも兼ねて楽しくリハビリが行えるようにしましょう。
 デイサービスなどの利用は大勢の人と会う事になり、良い刺激になる場合があるので、ご本人が嫌でなければ勧めてみましょう。

 
・出来る事は一緒についてやってみる

 ご本人が出来る事は介護者がついて一緒にやってみましょう。指示することで出来る場合は、料理や掃除も本人にやってもらいましょう。
 男性でも掃除は出来るので「ここやってもらったら助かる」などと任せてみましょう。 残存能力を生かす事は、症状の悪化を防ぎます。

Please reload

特集記事

Oil Pulling Therapy

March 16, 2017

1/10
Please reload

最新記事