3. 葉野菜をベースにしたケトジェニックダイエット


私達の活動エネルギーは、ブドウ糖(グルコース)とケトン体です。

 胎児はケトン体で、母乳を飲む新生児も離乳期に入るまでケトン体です。

 ケトン体を体のエネルギー源になった状態をケトーシスと言い、脳を守り、病気の原因物質の炎症物質を作らない、安全なエネルギー源です。

 ところで、皆さんは、食事は決まった時刻に食事を摂りますか、或いは、空腹を感じた時に食事を摂るようにしていますか?

 空腹を感じてから食事を摂るのが良いようです。

 食事の摂取量については、肉体労働の無い私達の生活には1日3回は多過ぎるようです。1日1、2回でしかも腹7分目で、空腹感を少し感じる程度が健康に良いとの事です。

 ケトジェニックダイエットを導入すると、16時間空腹にする間欠的絶食も難なくできるようになり、デトックス効果が期待出来ます。全身の細胞の新陳代謝が良くなり、健康に、更には健康長寿になるようです。

ケトジェニックダイエットの3日目です。

著者のDr. Will Coleが、「野菜を多く摂取するケトジェニック=ケトタリアンな食事療法」に辿り着く迄の健康状態について回想して居ます。

読み進むに連れ、健康や栄養学の知識が身に付きます。

       <目次>

第1章 ケトジェニックダイエットの長所と短所

第2章 植物ベースダイエットの長所と短所

第3章 新ケトジェニックダイエットが起こす奇跡

第4章 ケトタリアンが食べるもの、食べないもの

第5章 ケトタリアンの外食、代替できる食品、軽食のアイデア

第6章 ケトタリアンへの最初の一歩 主要栄養素の比率を見つける

第7章 ケトタリアンのツールボックス 確実に習慣化するためのヒント

第8章 ケトタリアンの美味しいレシピと食事計画

 今回は、書籍「Keto Tarianケト・タリアン」の第3章です。

 上欄の写真は、書籍「Keto Tarianケト・タリアン」の著者Dr. Will Cole(ウィルコール)です。

 機能医学の第一人者であるウィルコール博士は、リモートで世界中の人々から健康相談を受けています。


 彼は、一人ひとりの、慢性疾患の根本的な要因を臨床的に調査し、甲状腺の問題、自己免疫状態、ホルモン機能障害、消化器疾患、及び脳の問題解決のための健康プログラムを個別化医療対応しています。

 又、コール博士は、米国の機能医学および統合医学の医師のトップ50の一人に選ばれ、mindbodygreenやgoopなどの世界最大のウェルネスブランドの健康専門家およびコースインストラクター兼シニアクリニックディレクターです。

 ウィルコール博士は、多くの病気の根底にある生理学的、生化学的、ホルモン的原因を見つけることに独自のスキルと経験を持っています。

 コール博士は、「標準治療」という限定的なアプローチから脱却しました。

 これは、根本的な原因や各個人の主訴の要因について実際に検査することなく、これらの疾患に対する最初の防御として薬物やホルモンを要求することがほとんどです。


 コール博士は、従来の設定ではめったに行われない画期的な診断テストと分析を使用して、人々が自分の気持ちを感じる理由の隠れた原因を明らかにします。

 彼はまた、患者に個別化医療を提供すること、そして患者の健康状態を改善することを支援し、刺激する環境を提供することに大きな誇りを持っています。

 米国での医療は、既存の投薬中心の標準治療、対症療法の医療から、機能医療や統合医療に、変わっていくのでしょうか?

 又、日本の医療も、日本人の高齢化に伴う医療費の高額化に対応するために、病気治療から病気予防にどのように舵取りしていくのでしょうか?

 日本にも、このような医療を目指す米国留学組の医師に見られ、著書も出されて居ますので、後日、ご紹介したいと思います。

 

⑴ 低脂質で徹底した菜食主義のビーガンからケトタリアンへ変更

 著者は、医学部で機能性医学を学ぶ前は低脂肪・穀物と野菜の食生活(ビーガン食)を自信を持って行っていました。

 ところが、機能性医学を勉強した後は、ビーガンの食事法を止める転機が訪れ、肉や乳製品を止め、野菜を積極的に摂る脂質中心の食事のケトジェニックダイエットの、ケトタリアンの道を歩むことになったと記述しています。

⑵ 弱った消化管を改善

 体に良いオーガニックの肉や脂質を数年間食べなかったのと、低塩酸症の一因で、胃酸分泌が減り、胆嚢に障害が起き、食べたものが消化され難くなってしまい、しかも穀物や豆類の食べ過ぎから、腸壁の透過性が亢進してしまい、リーキーガットになってしまいました。

 

⑶ デトックス力低下を改善

 メチル化は凄まじい速さで性化学反応を起こし、デトックス系、脳、腸、免疫系の健康に寄与します。

 メチル化に関与する遺伝子に変異があると、脳やホルモンや消化器官の慢性疾患、そして自己免疫疾患のリスクが高まります。

 40%の人がメチル化機能に障害が有り、MTHFR遺伝子に変異が生じていると予想されています。

 コリン、葉酸、ビタミン12は健全なメチル化経路には不可欠で、この3つを含む天然物の魚です。

⑷皮膚の劣化を改善

 ビーガンだった頃、腸の状態が不調で有り、食事からビタミンAが取れなかったので、肌にはニキビが生じていて、健康状態はとても悪かった。

 ビタミンAのレチノールは、魚介類、卵黄、鱈の肝油、牧草育ちの牛の乳から作ったギー、海産物由来のコラーゲン等の動物性食品には多く含まれる食品を摂取したので、肌の状態が改善しました。

 ビタミンAの前駆体のカロテンは、サツマイモやニンジンに含まれていますが変換率が低いので、ビタミンAを直接摂ることが大切です。

⑸免疫力低下を改善

 体に良い脂質が不足で脂溶性ビタミンAが不足し、体の衰えを感じた。

ビタミンA不足

リウマチ性関節炎、

1型糖尿病

ビタミンD不足

クル病、

骨粗鬆症、

免疫力低下

骨軟化症、

糖尿病、

動脈硬化、

自閉症、うつ、

花粉症

ビタミンE不足

脂質酸化防止(老化・シミ・動脈硬化・生活習慣病等)過酸化脂質ができ易い、

整体機能調節(ホルモンバランス・自律神経安定)生理障害・更年期障害、生殖機能の衰え、自律神経失調症、

血行促進(肩こり・頭痛・生理痛、関節痛・腰痛・冷え・循環器疾患)

ビタミンK不足

出血(新生児の頭蓋内出血)、血液凝固時間延長、

抗生物質を長期間服用している人の腸内細菌叢の乱れ、

胆汁を出す胆道閉鎖、肝不全に依るビタミンKの吸収には不可欠。

 自己免疫疾患との関連が有ります。

⑹ブレインフォグと倦怠感

 体に良い脂質が不足で脂溶性ビタミンAが不足し、ブレインフォグを起こした。

 この脳に関して、私達は健康に悪いものであるとして扱って来ました。

 現在では、コレステロール値は低いと死亡のリスクが高まると言われてますが、コレステロールを下げるスタンチン系薬剤には、多様な副作用が有り、顕著なものとして、記憶障害、脳機能障害が知られています。

 高い総コレステロール値と脳卒中になるリスクとの間には何の関係も無い事が知られています。

 脂質とコレステロールの私達は長い間、脳に、脂質とコレステロールの栄養を与えて来ませんでした。

 脳は最も脂質の多い器官で、体内のコレステロールの1/4は脳に集まっていて、コレステロールと脂質の摂取は、脳の健康と機能保持には不可欠です。

 炎症性の脳と神経系に関しては、下記の通りです。

不安障害

ブレインフォグ

倦怠感

うつ

注意欠陥障害

自閉症

アルツハイマー型認知症

パーキンソン病

多発性硬化症

⑺ケトタリアン

人間は自然の中で頂点に居るのではなく、自然の一部で有り、MTHFR遺伝子変異のせいでメチル化機能に障害が有り、消化器系と皮膚に問題を抱え、同時に自己免疫疾患の家族歴が有る中で、自分が健康でいるために、ビーガン食は適切ではないことを理解しました。

植物をベースにし、健康に良い脂質を摂るケトジェニックダイエットで、以前より体調が良くなりました。

動物ベースの食材は例外となります。

鶏卵

牧草で飼育された乳牛の牛乳から作ったギー

天然物の魚介類

⑻ケトーシス

ヒトのエネルギー源には2種類有り、ブドウ糖(グルコース)とケトン体です。ケトーシスとは、エネルギー源に炎症物質を作らない安全な燃料・ケトン体を用います。

炎症を軽減し、腸の働きを改善し、体を癒す為に意図的に、選ばれた食品を薬のように用いる高脂肪(ハイファット)の食事療法です。

植物ベースでは不足する栄養素を補完して、完全に栄養に富む食生活はケトジェニックダイエットとなります。

Dr. Will Coleの植物ベースのケトジェニックダイエットの脂質は、牧草牛の牛乳から作ったバターを煮詰めて、水分とタンパク質を除去して作る中鎖脂肪酸と短鎖脂肪酸100%のオイル、ギー(Ghee)がメインとなります。

清水スタイルのケトジェニックダイエットの脂質は、ココナッツ由来のオイルがメインとなります。

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