抗老化について再考

「老年期」と呼ばれる 60代以降は、「実年齢より若く見えるか、それとも老けて見えるかの、見た目の違い」が、そのまま「健康力の違い」を表すバロメーターになります。
見た目に若い印象を与える人の表情、佇(たたず)まいに共通する特徴ですが、これらは、同時に、自分の心と体の若さ・健康度を測る基準でもあります。
●笑顔を絶やさない :「笑顔」にはストレスを消す働きがあり、顔の表情から心気の善し悪しが判断できます。
●姿勢が良い :「良い姿勢」は筋力の強さを表し、体力がある証です。
●清潔感がある :「清潔感」は、髪や肌(皮膚)の状態に影響されることが多いものです。
●健康である :「健康肌」のツヤのある髪、みずみずしくハリがあって赤みもさしている、栄養の巡りや血流の良さを反映しています。
若い印象を与える身体的な特徴は、心身のバランスが整い、体の様々な器官の働きが正常であることを示しているのです。 特に、皮膚は「内臓を映す鏡」と言われ、内臓器官の変化や異常をホルモン分泌や神経などを通じて微細に映し出しています。血管が老化して血流が悪くなれば、肌は荒れます。胃腸の働きが低下すると、吹き出物が現れます。
一方、見た目に老けている人は、不機嫌な顔をしているときが多く、うつむき加減で肩を落とし、猫背で歩きがちです。
髪がパサついていたり、肌もハリを失い黒ずんでいたりします。
こうした身体的特徴は、ただ「見た目が老けている」だけでなく、体内で、老化やそれに伴う病気が進んでいる証明にもなります。
年齢は、誰もが平等に重ねていきます。
60代から始まる老年期は、体の様々な機能が衰え、老化が目に見えて進む時期です。
まずは、この現実を受け止めなければなりません。
その上でまず、自分の体にきちんと注意を払うかどうかで、 60代からの健康は大きな差がつきます。
70代になると、更に厳しくなります。
自分の体に注意を払わないでいると、老化の針はスピードを上げてどんどん進み、「歳相応の見た目」を追い越し、その差はどんどん開くばかりです。
自分の体に関心を向け、「見た目の若さ」を保つための習慣を身に付ければ付けるほど、「加齢時計」はゆっくりと時を刻んでいきます。
こうした体のケア次第で「若く見える人」と「老けて見える人」に分かれていくのです。「見た目の若さ」を保つ為の習慣をつけるといっても、まなじりを決して特別なトレーニングをする必要はありません。
日常の中で「簡単にできる体のケア」を習慣化するだけで、加齢時計の針は実年齢に戻ります。
それどころか、針を少し逆向きに進ませてぐんと若返ることも、けっして夢ではありません
清水スタイルでは、抗老化の方法として、下記3つを挙げています。
ケトン体を高効率なエネルギー源とする食事法で、糖質制限食の一種「ケトジェニックダイエット」で、抗酸化作用の抗酸化酵素や抗酸化物質を摂取します。
性ステロイドホルモンの、エストラジオール、テストステロンの前駆体の、「DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)」を補充します。これは「マザーホルモン」「若返りホルモン」「男性の意欲増進サプリ」と言われています。
NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)を摂取して、長寿遺伝子のサーチュイン遺伝子を活性化します。
<用語説明>
「健康寿命」:
天寿を全うするまで、日常生活を大きく損ねる病気やケガが無く、「寝たきり」になったり、支援や介護を必要としたりせずに、自立して生活できる期間を言います。
「代謝」:
食事でとり込んだ栄養素が体内で細胞や血液、ホルモンなどに変化したり、脳や体が活動するためのエネルギー(熱)に変換したりする作用のことで、代謝が止まると、死に至ります。
白髪や薄毛・脱毛、肌の荒れ、息切れ、動悸、関節痛と、様々な老化現象が現れたり、進んだりします。これらの主な原因は「代謝の低下」です。
「代謝の低下」は 40歳前後の中年期から始まり、中年太りになり、 60代では体の衰えを一段と進みます。




