アルツハイマー病の発症メカニズム(1)




一般社団法人認知症予防研究協会・発行「世界最前線の研究からわかった認知症にならない最強の食事」からアルツハイマー病の最新情報を得ましたので、ご案内します。


  1. 認知症研究の、DIAN国際研究は世界規模で進められ、従来は発症した患者の脳しか見てこなかったのですが、アルツハイマー病を発病する健康な脳、アルツハイマー病のリスク遺伝子ApoE4を持つキャリアの脳について研究調査しています。

  2. アルツハイマー病患者の脳を解剖すると、全体的な萎縮と、脳の表面に大量に浮いた、銀色のシミで、ベトベトした粘着性のタンパク質の老人斑アミロイドβが見られます。

  3. アミロイドβは情報伝達の過程で生み出される物質で、健康な脳であれば、脳内では目で確認できません。脳内でアミロイドβが蓄積すると、やがて強力な神経毒を放ち、神経細胞の内側ではタウ・タンパク質が増加します。タウは糸くず状の形で固まり蓄積します。(神経原繊維変化)これで、神経細胞内での情報伝達が阻害され、更にタウ・タンパク質も強い毒性を持つようになり、正常な神経細胞は次々と死滅していきます。以上から、アミロイドβとタウタンパク質という、異常タンパク質の蓄積がアルツハイマー病を引き起こす直接的な原因と言えます。

  4. 海馬の大きさは、アルツハイマーを発症する15年前から徐々に小さくなり始め、10年前から急速にそのスピードが速くなります。

  5. 大脳を構成する神経細胞のシナプスにAPP(amyloid precursor protein)という物質が備蓄され、アルツハイマー病を発症するかどうか、運命を握る物質です。

  6. APPには2つの働きが有り、シナプスの成長を促すアミロイドα、そしてシナプスを破壊する物質アミロイドβに変化します。

  7. 飲酒の習慣がある人の脳は萎縮しているので、脳の縮小は、病気ではありません。

  8. 脳の巨大な神経ネットワークの維持に多大なエネルギーを、身体全体の基礎代謝量の20%は、たった2%の質量しかない脳が消費しています。

  9. 加齢で脳の成長や維持に必要な栄養やホルモンが不足すると、APPは、これ以上このサイズで維持できない為、脳の縮小が必要と判断し、破壊物質アミロイドβに変わります。

  10. 脳は重要性の低い情報から順次抹消し、直近の些細な思い出は真っ先に抹消されてしまい、アルツハイマー病はいつも短期記憶障害から始まります。

  11. アミロイドβの過剰な分泌を防ぐ為には、APPが常にシナプス生育物質アミロイドαへ変化したくなるような、ストレスの無い良好な脳内環境を実現する事です。

  12. アミロイドβを産生する環境は3つ有ります。 ①炎症(ウイルス・有害物質・毒素、口腔内バクテリアや顔や唇のヘルペスの場合は加齢性アルツハイマー病、鼻から侵入した黒カビや青カビ・ダニがもたらすボレリア、水銀や銅などの有毒金属が原因の場合は若年性アルツハイマー病患者に多く見られる。) ②活性酸素に依る酸化(酸化ダメージが蓄積した脳は恒常的にアミロイドβを産生)、③栄養不足(APPが栄養不足を完治すると脳のサイズダウンを執行する)

  13. 栄養の供給、適度な運動、知的活動で、シナプスを強化で認知機能が高まります。治療プログラムでは、食生活の改善・運動・睡眠となります。

  14. インスリン分泌が低下すると、アミロイドβを分解する働きを持つインスリン分解酵素(IDE)は、インスリンの分解にかかりきりになり、アミロイドβを分解するまで至らない。

  15. 腸内環境を整える植物性発酵食品、水溶性食物繊維、不溶性食物繊維はアミロイドβの蓄積を防止します。

  16. 腸内環境を壊す、糖質、糖分、スナック菓子、グルテン食品、バター乳製品、食品添加物(保存料)、残留農薬、抗生物質、トランス脂肪酸、乳脂肪、獣脂(牛脂・豚脂)はアミロイドβの蓄積を増やします。

  17. 「ホスファチジルセリン」は、脳の細胞膜を若返らせます。鶏肉・鶏卵

  18. 最強の神経細胞保護成分「フェルラ酸」は、①アミロイドβの分解を促進、タウタンパク質の蓄積低下させる作用、②抗酸化作用、③血糖値降下作用

  19. サプリメントの「フェルラ酸」

  20. ヤマブシタケの「アミロバン」

  21. 「イチョウ葉エキス」

  22. 神経細胞の栄養剤「ヘリセノン」

  23. ビタミンB群(ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸)

  24. 魚油のEPA/DHA

  25. アルツハイマー病の予防改善

   ・新規のアミロイドβの分泌を止める

   ・溜まったアミロイドβを排出し、炎症を鎮める。

   ・脳に栄養を供給してシナプスを強化する


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